ナカノムラ

ナカノムラの手記

#7 お金を稼ぐことが正義じゃない

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お金を稼ぐということ

お金を稼ぐことは大切です。道ですれ違う殆どの人がお金を稼いでいます。ひょっとしたら貧乏かも知れないし、貧相に見えてもお金持ちかもしれません。世の中の人はみな、多かれ少なかれお金を稼いで生活をしています。

お金は皆さんが生活する上で必要なチケットです。ものやサービスを受けるために必要な、特別なチケット。どのくらいチケットが必要なのかは、その商品の価値や社会的な位置づけを勘案して設定されていて、チケットは使うとその場でなくなってしまいます。だから延々と、死ぬまでチケット=お金を得るために何かをし続けないといけません。

お金を稼ぐということは、自身が生活をおくる上で必要な商品を手に入れるためのチケットを手に入れるということです。だからお金だけでは実は何も生み出しません。商品に対しあなたがお金を使うことで、初めてチケットとしての効力をお金が持ちます。あなたがお金を使うことで、あなたにとってのお金の価値が決まるのです。

 

必要な量

あなたに必要なお金はどれくらいでしょうか?具体的に答えることはできますか?お金自体に効果はなく、お金を使うことであなたにとっての価値が決まると言いました。そのため、本当に必要な量を知っておくことで、お金の価値はあなたによって操作することが出来るんです。

お金を稼ぐこと自体が目的になっている人がいます。あれはなぜなんでしょうか?身近にいると思います。とにかくお金がほしいほしいと口癖のように言う人が。お金自体には価値はなく、使い方次第だというのに、今あるお金以上を欲しがっている。この状態は、自分に必要なお金の量が把握できていないということです。

必要な量は人によってかなり違います。面白いことにこの量感は、実際に稼いでいるお金の量と比例しません。お金持ちでも必要な量が低い人はいます。逆に、お金が無いけど必要な量が多い人もいます。後者の場合はいずれ破綻し、常に苦しい生活を送ることになります。必要な量>稼ぐお金の量になるからです。そのため、どのような場合においても、必要な量<稼ぐお金の量にならなくてはいけません。

ということはお金を稼ぐ人が正しいと思うかもしれませんが、そうではありません。

 

不必要を必要と錯覚する

不必要なものを必要であると錯覚していませんか?必要なものって本当に少ない。ちょっとした誘惑なんてのはゴロゴロと転がっています。他人の持つチケットをいかにそれらしく奪い取ってやろうかと考えている輩で、巷は溢れているわけです。あなたはそんな人間の口上に乗っていませんよね?利口な人ならそれはしません。

料理は質の良いものを、寝具は高級なシルクでソファは欧州のブランドで・・・・というのは極端な例ですが、これと同じように、必要ではないアップグレードを日々の生活の中に取り入れていませんか?これらは一概には言えませんが、世の中の無益なチケット争奪戦に巻き込まれている証拠です。

お金はあなたの使い方次第。みんなだいすきなお金は、商品を取り入れるためのチケットです。ですから、チケットは必要なぶんだけあればいいのです。お金を稼いでいること自体は偉いことでもなんでもありません。本当に偉いのは、お金の使い方・・・・チケットの価値を自分と照らし合わせて過不足無く使い、そのぶんだけを稼いでいる人なんです。

 

 

おわり