#13 住民税ってなんであんなに高いの？

租税！租税！

『税金』と聞いてにっこりとする人は搾取する側の人間だけです。殆どの人が税金に対してポジティブなイメージは抱いていません。この世の中、全てのものに税金がかかっています。非課税のものなど本当に一握りです。それほど普段から税金を支払っているのに、頑張って働いて稼いだ毎月の給与にも所得税が発生し徴収されています。更に加えて、住民税が存在します。こう考えると二重の租税ではないかと感じます。

歴史で習った年貢は今の税制に通じる制度ですが、その頃の農民は大層苦しめられたと教科書に記されています。現代の我々は課税後の収入でも、今あなたがこうやってインターネットを見ているように、餓死するようなことはありません。そのため、税金を起因とした反乱は起きそうにありませんが、税金だらけでうんざりしちゃうことには間違いありません。

私は中でも、やはり住民税に対して憤りを感じます。地方自治体の収益に繋がるのでしょうが、そこは国が分配でもしてなんとかしてくれ。ホントに胸糞が悪い。クソ住民税が！こっちは毎日タバコ一箱吸ってる高納税者なんだよ！減免しろ減免！

住民税の仕組み

感情的になることはみっともなく、そして何も生みません。感情は時として人を支配し、悪への道、ダークサイドへと引きずり込むのです。私は愚か者ではない。住民税もひょっとしたらものすごく役に立っているのかもしれない。まずはその仕組や構造を知ることから始めるべきです。

rakua.net

同じようなことをお考えのブロガー様がいらっしゃいました。住民税が何に使われているかの詳しいことは、上記のリンクから読んでいただくと分かりやすいかと思います。要約すると、都道府県の収入の大半が住民税で賄われていること。そしてそれらは、都市の発展や活性化に使用されていることです。

例えば賃貸の場合、共益費や管理費なる名目で、家賃とは別に毎月支払っているお金があります。あれは建物の設備費や維持費に充てられており、入居者が快適に暮らせる建物を維持し続けるために支払っています。大きな目線で考えてみれば、住んでいる都道府県も皆さんの家です。その家が荒れ果てた荒野だと住みにくいですよね？道路の白線が消えかけていて、横断歩道がどこにあるのか分からないと事故の原因になり、一気に危険な場所となります。

住民税は、皆さんが快適に暮らすための、言ってみればもう一つの管理費みたいなものなんですね。

住民税の金額自体が高い

私は名目には騙されません。なぜ高いのかを最終的には知りたいのです。これも同じように気になっている人が先に書いてくれているのではないだろうかと探してみましたが、住民税が高い理由については分かりませんでした。

しかしこれは住民税の仕組みから容易に考察する事ができます。各都道府県がどれくらいの金額が必要か、もしくは妥当か計算し、住民の数で割った額であるはずです。具体的には前年度の収入から住民税は算出されますが、それ以前の発端についてはそうであろうということです。

住民税は地域を住みよいものにするために使われると言うことでしたが、実際には市職員の給与にも影響しています。なお住民税だけではなく、その他様々な、管轄の地区で発生した税収によって賄われています。

では、給与はどうやって決められているのでしょうか。そのあくまでも一例ですが、兵庫県神戸市のホームページにその詳細が記載されていました。

f:id:vietnam_man:20161025224100p:plain

http://www.city.kobe.lg.jp/information/about/construction/kyuyokouhyou.html

このページの中にあるPDFに記載されていますこの図を見てみると、市職員の平均給与は民間企業の平均から算出しています。最近は地方公務員の過労死の事例もあり、一概に公務員が時間的に優遇されているとは言えません。そう思うと、定期的にこのように給与の見直しを行っていることは、公務に従事する人たちに対する一般的な見解、楽して税金で金儲けしているという印象を、覆す構造であると思いませんか？

住民税が高いと思っていましたが、実際には職員の懐に入る金額は公平で客観的な決定がくだされており、決して取り過ぎではないことが伺えます。