ナカノムラ

ナカノムラの手記

#28 クロノ・トリガーの逃げるネズミを簡単に捕まえる方法

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ネズミが捕まえられない

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クロノ・トリガー(特典なし)

クロノ・トリガー(特典なし)

 

 

私はとあるゲームにハマってしまった。クロノ・トリガーだ。坂口博信堀井雄二鳥山明の3名による夢のようなチームが発足し、彼らと他数名のスタッフにより作り上げられたゲームだ。子供達、つまり今のおっさん達は当時歓喜し、その名に恥じぬ面白さゆえ爆発的にヒットし、今でもファンからの支持は根強い。

こんな超有名大型ロールプレイングゲームを、私はプレイしたことが無かった。子どもの頃はいわゆるロープレに興味がなく、アクションゲームばかりをやっていた。しかし、大人になるとどうしても反射神経は鈍ってくるため、ゆっくりプレイできるロールプレイングゲームがしっくり来る。それでなんとなく初めてみたのだが、グラフィックや操作性は当時のままであるにも関わらず、時代を超えて見事にハマってしまった。

このゲームは比較的難易度は高くない。というよりも、大人がプレイする場合はそれほど難しくない。おおよそ見当が付いてしまう。先程大人になると反射神経が鈍ると書いたが、つまり早い操作が得意ではなくなる。その代わり、考えることは得意になる。その前提で聞いてほしいのだが、私にとって一番難しかったのは、逃げるネズミを捕まえることだった。考える暇もなく逃げていってしまうからだ。

 

主人公たちよりもほんのすこしだけ走るのが遅いネズミ

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体力や反射神経の低下とともに、私達大人は頭脳を手に入れている。経験則から導き出せる答えは子どもよりも遥かに多い。こちとら子どものやっているゲームのようにゲームオーバーが許されない、地獄級の難易度のゲームをプレイ中なのだ。仮にゲームオーバーしてしまおうものなら、その後には、ゲームの最中よりもずっと過酷な暗黒の世界が待っている。だから、絶対に中断させるわけにはいかないし、ゲームメイトがなかなか終わらせてくれない。底なし沼のようなリアルオンラインゲームをプレイしているのが、我々大人だ。

それでも何度挑戦したことか分からない。ネズミを捕まえるだけなのに、何度主人公たちをダッシュさせたか分からない。ここから先にはもう進めないのではないか。そういえば、小さな小さなネズミのようなちっぽけな存在に邪魔されたこと、今絶賛プレイ中のリアルオンラインゲームの中でもあった気がするな。一瞬、ディスプレイに映し出された0と1の世界と、リアルの世界がユニゾンした。

 

なぜそんなに難しいのか

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ゲームの内容には深く触れることはしたくないので概要だけ説明するが、このネズミを追いかけるステージでは、カーブする箇所がいくつかある。このカーブをうまく曲がらないとネズミに遅れを取ってしまうため、スムーズに、カクっ!カクっ!と曲がる必要がある。

私はPS版をプレイしていたので、ダッシュするときは ✕ ボタンを押しながら十字キーを向かいたい方向へ入力しなくてはならない。そして鬼難易度の理由なのだが、ネズミが当たり判定枠に入ったときに、上記操作に加えて ◯ ボタンを押す必要がある。追いつくだけではダメで、ボタンを更に押さなくてはいけない。

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分からないあなたのために、このプレイステーションのコントローラーの写真を見て欲しい。◯ と ✕ が隣接しているのが確認出来るだろうか。普通に考えれば同時に押すことは出来ないが、ゲームに慣れている人は、親指の右部と左部を起用に使い分けて押している。果たしてそんな操作が私に出来るのだろうか?いや、出来ない、出来るわけがない。

そもそもネズミとどこまで近づけば当たり判定に入るのか分からない。だからどのタイミングで ◯ を押せばいいかも分からない。

万策尽きたか。そう思われたとき、ある閃きが私を直撃した。

 

ある閃きとは

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ほとんどのゲームには、ボタン配置を好みのものに設定が可能だ。私はそれを思いつき、早速メニューの中にあるコントローラーセッティングの項目に入る。

ダッシュ中に ◯ ボタンを押すのが難しい理由は、ダッシュに必要な ✕ ボタンが隣接してるからだった。ということは、ダッシュ、もしくは ◯ ボタンの役割を、別のボタンに設定すれば良いのではないかと気付いたのだ。

プレイステーションのコントローラーにはLとRという、人差し指で操作出来るボタンが上に付いている。これを ✕ ボタンと入れ替えることで、ダッシュしながら親指が空くことになるので、◯ ボタンがめちゃくちゃ押しやすくなる。

だが問題はこれだけで解決していない。ネズミ当たり判定問題だ。ネズミとどの程度の距離に近づけば当たりの範囲になるのか、ネズミが早すぎて検証出来ない。しかしこれはすぐに解決した。◯ ボタンの連打で解決した。

そして私は見事ネズミを捕まえ、ネズ公に「通路スイッチは、LとRを押しながら ◯ ボタンを入れるでチュー!」と吐かせたのだ。重要な証言を。(注意:この情報だけ知っていても扉は開かない仕組みになっているので、やはり捕まえなくてはいけない)

 

ネズミを捕まえた私は歓喜した

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どれほどの達成感だったろうか。捕まえた瞬間、文字通り体から力が抜け、危うくそのままセーブせずに電源を切ってしまうところだった。せっかくの努力も水泡に帰すところだった。もう二度とこのパートはやりたくない。ちなみにネズミを捕まえたあとのセリフには続きがある。

 

「ボタンの設定を変えている場合は知らないでチュー!」

 

うっせーよバカ。

 

 

[DS版]クロノ・トリガー オリジナル・サウンドトラック(DVD付)

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おわり