#35 エターナル・サンシャイン
スポンサーリンク
風変わりな恋愛映画
私は過去に大きな失恋をしたことがある。婚約破棄だ。そのことについてこんな記事を書いている。
非常に重要なこととして、ざっくりと言えば感情が動く経験をたくさんするべきだと書いた。そのときに私は映画をたくさん見たのだが、このエターナル・サンシャインはそのうちの一つである。
エターナル・サンシャインは普通の恋愛映画とは一味違う。現実では起こり得ない設定の恋愛映画。そのため、多少見る人を選ぶのではないかと思う。多くを記すとそれはネタバレとなる。概要だけふんわりと、内容が推測されないように伝えるとしたら、これはSFであり、数々のミュージックビデオを手掛けたミシェル・ゴンドリー監督の、長編映像作品だ。
ミシェル・ゴンドリー
エターナル・サンシャインのメガホンを取ったのは、ミシェル・ゴンドリー。彼はミュージックビデオからキャリアをスタートさせ、今では映画監督としての地位も手に入れている。音楽好きが、彼が映画監督をしていたと知ったとしても、まさか恋愛映画だとは思わないだろう。
彼はビョークやレディオヘッド、ケミカルブラザーズといった錚々たるアーティストのビデオを制作している。全てにおいてクオリティが高く、音と映像を同期させるのが非常に得意で、見ていて気持ちの良いものが多い。
中でも象徴的なのがこのビデオだ。もし見たことが無いのであれば見ていただきたい。当然CGで加工されているが、実際の風景のようである。
このような映像作家が映画を撮ったのだから、少なくとも映像には期待できると言えるだろう。
面白いのか?
問題は中身だが、冒頭でも述べたとおり、これはSFだ。正直、恋愛映画としてはあまり面白いとは思わない。SFかつ、監督の映像編集技術を見るためのものだった。
確かに登場人物は魅力的だったし、たまにクズだったりする。シナリオも特に悪いとも思わない。だが、イマイチグッと来るものが無かった。なんというか、普通。これと言った特徴がない。
だからこそ、これは空想のお話しで、監督の映像作品を見るつもりで見るくらいが丁度いいのではないかと感じた。
見たほうがいいかと聞かれると、見てから考えて・・・・としか言えないくらいのものだと、私は感じる。
- アーティスト: サントラ,ドン・ネルソン,ウィロウズ,LISA,E.L.O.,ザ・ポリフォニック・スプリー,ラタ・マンゲシュカル,ベック,ジョン・ブリオン
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2005/03/09
- メディア: CD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
おわり