ナカノムラ

ナカノムラの手記

#18 自己肯定と自己否定について理解する

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自己について

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自分の気持ちや得意分野について、実は自分ではイマイチ分かっていないもの。それを理解するために何をすればいいのかは、他所のブログやネットでいくらでも見つかるのでそちらを参照してください。ここではもっと別の視点で自己との対話をしましょう。

自己とは往々にして分からないもので、家族や友人、知り合いのほうがよく知っていることがあります。あなたのことを外側から見れるのはあなた以外の人間だからです。

逆にあなたは、あなた自身を、つまり自己を見つめています。それでもなぜ分からないのか?それは、外的要因と自分の中にある思考や発想を照会しているからです。

ここで重要になってくるのが、自己肯定と自己否定です。

 

自己肯定&自己否定

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最近はこの言葉がかなり浸透しており、巷では自己肯定を積極的にしていきましょうと啓発されています。

例えば「やれば出来る!」と思うことは、完全な自己肯定。逆に「どうせ出来ない」と思うことが自己否定。つまり、自分の考えを正しいと考えるかどうかになります。正しいと考えれば自己肯定、正しくないと考えれば自己否定です。かなり単純ですが、このシンプルな区分けには多くの闇が隠されています。

冒頭でも挙げたように、あなたのことを外側から見ることが出来る人間はあなた以外の全てです。あなた以外は、あなたのことを、あなたの中から、あなた自身を見ることが出来ません。

当たり前だと思うでしょう。しかしこれこそが、自己肯定と自己否定を単純ではないものにする原因です。

 

外的要因により決まるあなたの価値

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あなたの価値はあなたで決めていいのです。これは言い切ることが出来る真理ですが、意外とこのことに気づいていない人が多く、人間社会の闇の深さを感じます。

例えばあなたは、自分自身がどのように評価されているか気になりますか?気になると答えたあなたは、社会から受ける信用や、あなたを勝手に評価し価値を決める人たちの手のひらの上で踊らされています。

そんなことはないと思うでしょう。でも実際にそうなんです。他人の評価を気にして過ごしている以上、あなたは他人の価値観の中でしか生きていません。自分の持つ自分の価値を正しく評価できていません。

正しく評価できていないことが優位に働くこともあります。例えばあなたは自分のことを大して仕事のできる人間でもなく、機転も効かず頭が良くないと思っているとします。自己否定の塊です。しかし実は周囲の人があなたのことを、よく動きよく笑い、一所懸命働いている人だと評価しているかもしれません。

先程も言ったように、あなたの中からあなたを見ることはあなたにしか出来ません。ですから、あなたが気にする自身の弱点が他人に気付かれていないこともあるわけです。このような人は、俗に言うコミュニケーション上手であることが多く、無意識かどうかに関係なく、弱点をカバーできているといえます。

外的要因によってあなたの社会的価値は決まります。あなたが何を考えているかは関係がありません。

 

自己肯定をどう扱うか

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外的要因によって自分の価値が決まってしまう。これは仕方がないことです。他人があなたをどう見るかは制御不可能です。ある程度コントロールは出来ますが、他人の考え方に対してもあなたは立ち入ることが出来ませんので、相手の考え方が変わればその時点でこれまでのコントロールは能を失います。

では自己肯定の意味とは?価値を決めるのが他人であれば、自己肯定になんの意味があるのか?あります。自己肯定は、これら社会の価値基準から抜け出すための有能なツールです。

自己肯定を持つ意味はまさにここで、社会の価値基準に照らし合わせることに対する耐性をつけること。他人がどう言おうが関係が無い、あなたが白と思うなら白である。こう思うことにより、他人がどう評価しようと関係がなくなります。

 

では自己否定は?

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自己否定は社会が作りあげていることがほとんどです。あなたは子どもの頃、本当に小さな頃です。自分が何も出来ないなんて思いもしていなかったハズです。パイロットになるとか大統領になりたいとか、大人になった今では口が裂けても言えないほど壮大な夢を抱きます。

これは自己否定の感情があると言えることではなくなります。なぜならパイロットも大統領も、並外れたセンスや運が必要になるからです。大人になるということは、社会を経験するということです。社会を経験すると、あなたは色々な人に出会います。その中で、大抵の人は自分に対しレッテルを貼ります。大体これくらいだろうと。

自己否定の正体はこれです。自分に対するレッテルです。自分の能力を自分で決めるのではなく、自分に対する社会の風当りによってある程度のラインを引くからです。

 

自己肯定の育て方

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自己肯定はハッキリ言って一朝一夕では得ることが出来ません。なぜなら先述した自己否定が育ってしまっているからです。

ダイエットと同じ。基本的には太った期間だけの期間が痩せるためには必要です。その基本を打ち砕くためには、努力が必要です。

自己否定は長い人生を掛けてあなた自身が発育させたものになります。そのマイナスから自己肯定の世界、プラスの世界に転じるためには、相応の努力が必要・・・・ということです。

自己肯定を育てるには様々な方法がありますが、私が体験したり色々な人を見て感じた共通点があります。それは自己暗示です。

暗示には強い力があります。宗教は他人から見れば本当にしょーもないものですが、暗示がかかっているので信じられるのです。あなたは自分に自己肯定という名の信仰を授ける必要があります。

自分は〜だ、自分は〜だ・・・・と、暗示を掛けます。この暗示によって自己肯定は育ちます。しかし最初の頃は周りの評価に流されてしまい、暗示もすぐに解けてしまうでしょう。

一番やってはいけないことは、今自己肯定を育てるために暗示を掛けているなど、努力の一端を他人に話してしまうことです。思っている以上に他人はあなたの現在しか見てくれません。だから、あなた自身が完全に自己肯定を手に入れるまでは他人に話さないようにすること。迂闊に話してしまい「そんなのムリでしょw」と言われてしまったら、また自己否定の循環に陥ります。

絶対に、胸のうちに秘めておいてください。もし話すのであれば、そのことについて否定をされても何も感じないと思えるようになってから話してください。

 

自己肯定は苦難への道だが、体得した先には無敵の自分がある

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自己肯定を体得するまでは本当に苦しいです。その苦しみは一ヶ月や一年では済みません。三年は覚悟してください。それくらい、社会の評価は手強く、自己否定の洗脳は強いのです。

ただ、覚えておいていただきたいのは、自己肯定を手に入れることで無敵になります。何が起きても平然としていられるし、すぐに持ち直すことが出来るようになります。

多くの自己肯定啓発では非常に簡単にかかれていますが、そんな簡単にいきません。もし最速で、ということであれば、信頼できる心理士などを頼りお金をかけてください。無償でやる場合はそのぶん時間がかかります。

しかしもう一度いいますが、根気よく取り組めば必ず実現します。子どもの頃、あなたは自己肯定の鬼だったんですから。

 

 

おわり